キャットタワーでくつろぐ2匹の猫

猫の生活習慣・しつけ

叱らず環境で誘導する。猫の困りごと対応をまとめました。

猫の「しつけ」は犬と発想が違う

猫は犬のようにコマンドで行動を教える動物ではありません。猫の困りごとの大半は「本能的な行動が人の都合と合わない場所で出ている」だけで、行動を叱って消すのではなく、行動の受け皿を用意して誘導するのが猫の“しつけ”です。叱る・叩く・水をかけるといった罰は、行動を直さないまま人への警戒心だけを残します。

爪とぎ対策:やめさせるのではなく場所を移す

爪とぎは爪の手入れ・マーキング・気分転換を兼ねた本能行動で、やめさせることはできません。

トイレの困りごと:原因は必ずある

猫は本来トイレの失敗が少ない動物です。トイレ以外で排泄するときは、ほぼ必ず理由があります。

チェック項目目安
頭数+1個が理想。1匹でも2個あると失敗が減ります
場所静かで、食事場所から離れ、行き止まりにならない場所
細かい鉱物系が好まれやすい傾向。急な銘柄変更は失敗のもと 猫砂を探す
清潔さ排泄物は毎日除去、砂の総入れ替えと丸洗いを月1回目安
本体のサイズ体長の1.5倍が理想。大きめに買い替えるだけで直ることも 大きめトイレを探す
トイレの回数が急に増えた・トイレに何度も入るのに出ない・血尿——これらは膀胱炎や尿路結石のサインです。しつけの問題ではないので、すぐ動物病院へ。特にオス猫の尿道閉塞は命に関わります。

鳴き声への対応

噛み癖・その他の困りごと

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よくある質問

猫に「ダメ」を教えることはできますか?

その場で止めることはできても、罰で行動を消すことはほぼできません。行動の受け皿(爪とぎ・登れる場所)を用意して誘導するほうが、確実で関係も壊しません。

ソファでの爪とぎがやめられません。

ソファを保護シートで研げなくした上で、真横に麻縄タイプの縦型爪とぎを置いてください。「研げない×すぐ横に代替」の組み合わせが最も成功率の高い方法です。

急にトイレ以外で排泄するようになりました。

まず膀胱炎・尿路結石などの病気を疑って受診してください。病気でなければ、トイレの数・砂・清潔さ・置き場所のどれかが変わっていないかを確認します。

夜中に走り回って眠れません。

寝る直前に10〜15分じゃらしで思い切り遊ばせ、その後に食事を与えてみてください。「狩り→食事→毛づくろい→睡眠」という本来のリズムに乗って眠りやすくなります。

水をスプレーするしつけは効果がありますか?

推奨されません。行動と罰の関連を猫は学習しにくく、「飼い主=嫌なことをする存在」という学習だけが残りがちです。環境を変えるほうが効果的です。