リードをつけてトレーニング中の犬と飼い主

犬のしつけ基本

トイレ・甘噛み・呼び戻し。褒めて教える基本手順をまとめました。

しつけの前に:共通する3つの原則

このページは成犬のしつけ直し(トイレの失敗が増えた・呼んでも来ないなど)にもそのまま使えます。子犬の月齢ごとの進め方は子犬の育て方基本をどうぞ。

犬のトイレのしつけ:手順とつまずき対策

トイレトレーニングは子犬でも成犬でも手順は同じです。「失敗させない環境を作って、成功の回数を増やす」ことがすべてです。

  1. トイレの場所を決める:サークル内かその近く。人の出入りが少ない静かな場所に、トレーとペットシーツを設置します トイレトレーを探す
  2. タイミングを見張る:起きた直後・食後・遊んだ後・床の匂いを嗅ぎ回ったら即トイレへ誘導
  3. 成功したらその場で褒める:排泄が終わった直後に。時間が空くと何を褒められたか伝わりません
  4. 失敗は黙って片付ける:叱ると「排泄自体を隠れてするようになる」逆効果に。匂いが残ると同じ場所で繰り返すので、消臭は徹底します 消臭スプレーを探す

成犬のトイレしつけ直しのポイント

成犬は膀胱が発達しているぶん我慢ができ、逆に習慣も固まっています。しつけ直しは「一時的にサークル内の狭い範囲に戻し、成功実績を作り直す」のが近道。急にトイレの失敗が増えた場合は、しつけの問題より先に膀胱炎などの病気を疑って受診してください。

甘噛みのしつけ

甘噛みは歯の生え変わりのむずがゆさと遊びの延長で起こる自然な行動ですが、放置すると成犬の本気噛みにつながります。

呼び戻し(おいで)のしつけ

呼び戻しは災害時や首輪抜けの際に命を守る、優先度の高いコマンドです。

  1. 室内の短い距離で名前を呼び、来たらご褒美。まず「呼ばれる=いいことがある」を作ります
  2. 距離を伸ばす→家の別の部屋から→散歩中の静かな場所へと段階を上げます(屋外はロングリードで安全確保) ロングリードを探す
  3. 来たのに叱る・嫌なこと(爪切りなど)をするのは厳禁:一度で信頼が崩れます。呼び戻しは常に「いいこと」で終わらせます

あわせて押さえたい基本コマンド

コマンド役立つ場面教え方の要点
おすわり興奮を抑える万能ブレーキおやつを鼻先から頭上へ動かし、腰が落ちた瞬間に褒める
待て飛び出し・拾い食い防止おすわり→手のひらを見せて1秒待てたら褒める→秒数を延ばす
ハウス来客・災害時・通院クレートにおやつを投げ入れ、自分から入ったら褒める クレートを探す

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よくある質問

トイレのしつけは何歳からでも間に合いますか?

間に合います。成犬でも手順は子犬と同じで、失敗しにくい狭い範囲から成功実績を積み直せば覚え直せます。急に失敗が増えた場合は、先に病気の可能性を疑って受診してください。

トイレを覚えたのに急に失敗するようになりました。

まず膀胱炎などの病気、次に環境の変化(トイレの場所・シーツの銘柄・家族構成の変化)を疑ってください。しつけの後退が原因であることは実は多くありません。

甘噛みはいつまで続きますか?

歯の生え変わりが落ち着く生後7か月ごろまでに収まるのが一般的です。それ以降も続く場合は、遊び方(手で遊んでいないか)と運動量を見直してみてください。

しつけ教室には通うべきですか?

必須ではありませんが、飼い主がしつけ方を学ぶ場として、また子犬の社会化の機会として有効です。特に初めての犬で吠え・引っ張りに困り始めたら、こじれる前の相談をおすすめします。

罰を与えるしつけはなぜダメなのですか?

罰は「行動をやめさせた感」の割に、恐怖心と攻撃性という副作用が大きいためです。現在の獣医行動学では、望ましい行動を褒めて増やす方法が標準とされています。